はじめに
毎年ラスベガスで開催されているCESで2020年、世界初となる8K撮影可能なドローンの『Evo II』が発表されました。
発表したのはアメリカのワシントン州に本社を構えるAutel Robotics社。
ドローンといえば中国のDJI社、フランスのParrot社がシェアのほとんどを占めますが、そこに世界初の8Kドローンの発表で一石を投じようとしているのがAutel Robotics社です。
このEvo IIは確実にDJIのMavic 2 Proキラーとなるドローンでしょう。
因みにカメラはSony製が採用されています!
前置きはさておき、まずはその世界初8KドローンのEvo IIの紹介動画をご覧下さい。
今回は、このEvo IIシリーズについて仕様や価格などをレビューしたいと思います。
Evo IIシリーズとは?3機種の仕様の違い
Evo IIは、シリーズというだけあり、それぞれの用途に合わせて3機種がラインナップされています。
3機種とは、①Evo II、②Evo II Pro、③Evo II Dual、です。
価格の大小は、以下のような感じです。
Evo II < Evo II Pro < Evo II Dual
詳細は後述しますが簡単に3機種の違いを紹介すると、Evo IIがシリーズのフラッグシップモデルに位置付けられ、価格も3機種の中で1番安く、そして静止画は8K撮影可能です。
Evo II Proは、ProというだけありEvo IIよりカメラに絞り機能が付いているなど、静止画は6K撮影ですが、より撮影機能が充実しています。
Evo II Dualは、Evo IIにサーマルカメラが搭載されたモデルです。価格も1番高くなり一般ユーザー向けというよりは産業用向けという仕様になっています。
以下に3機種の価格や仕様の違いをまとめてみました。
Evo II | Evo II Pro | Evo II Dual | |
カメラ | Sony IMX586 | Sony IMX383 | FLIR Boson+Sony IMX586 |
解像度 | 静止画8000×6000 動画7680×4320 | 静止画5472×3648 動画5472×3076 | 静止画8000×6000 IR 640×512 |
重量 | 1127g | 1174g | 1157/1192g |
サイズ(ホイールベース) | 397mm | ← | ← |
飛行時間 | 最大飛行時間40分 | ← | ← |
スピード | 標準モード 約54km/h スポーツモード 約72km/h | ← | ← |
飛行距離 | 9km | ← | ← |
ストレージ | 内部ストレージ 8GB 最大Micro SD 128GB | ← | ← |
バッテリー | 7100mAh 3S リポバッテリー | ← | ← |
送信機 | 2.4GHz | ← | ← |
価格 | 1495ドル | 1795ドル | オプションにより変動 |
気になるMavic 2 Proとの比較
簡単にMavic 2 Proと撮影に特化しているEvo II Proに比較したいと思います。
Evo II Pro | Mavic2 Pro | |
解像度(動画) | 5472×3076 | 3840×2160 |
センサー | 1インチ CMOS | ← |
ビットレート | 120mbps | 100mbps |
絞り | f2.8-f11 | ← |
レンズサイズ | 29mm | 28mm |
スペックをみるとEvo II Proの方が優っていますね。
ただこの辺りはDJIも黙っていないと思うので、Mavic 3をそのうち出してくるのでしょう。
噂によるとMavic 3の発売は、このEvo IIシリーズの発表による遅れが生じているとの事です。
Evo IIシリーズのスペックを超えるために、もう少し開発期間が必要との判断だったのかもしれません。
発売はいつ?(最新情報)
グローバルレベル全体の代理店へのレターによると、当初2020年3月末に発売予定だったようですが、4月にずれ込みそうです。
まずはEvo IIを発売し、その1〜2週間後にEvo II ProとEvo II Dualの発売となりそうです。
この遅れの理由としては、いくつかのバグの修正と新型コロナの影響とのことです。
当たり前でしょうが、新型コロナがドローン業界にも影響を及ぼしています。
AI機能などその他の特殊機能
Evo IIシリーズにはDJIやParrotなどの競合他社のように様々な機能を有しています。
そのいくつかをご紹介します。
持ち運び便利!折りたたみ機能
最近のドローンは折りたたみ機能が必須で鞄などに入れて手軽に持ち運びでき、空撮や旅行に持って行ける事が求められますよね!
Evo IIも以下のように折りたたみ可能です。
AI技術による障害物回避機能
デュアルコアプロセッサーや、AI技術で制御された12個のセンサーが搭載されており、30m離れていても障害物などを検出でき、衝突を回避するために方向やスピードを制御できます。
AIによる自動飛行
上記のAIによるセンサー制御により障害物をEvo II自身が回避しながら自動追尾もできるようです。
もちろん、好みに合わせて自動飛行をオフにできるなどフレキシブルに対応できるようになっています。
熱を感知するサーマルセンサー
Evo II Dualのみの機能ですがにサーマルカメラが搭載により熱を感知する事ができるといった産業向けの機能もあります。
Autel Robotics社とは?
冒頭にも書きましたがAutel Robotics社はアメリカに本社がある企業です。
つい先日、日本政府は政府系機関の業務においては中国製ドローンの使用を禁止する方針を出しました。
なのでこのAutel Robotics社のEvo IIシリーズが中国製ドローンにとってかわって使われていく可能性は十分あるのではないでしょうか?
Evo IIはどこで買えるのか?
まず間違いなく上記のAutel Robotics社の公式サイトでは買えるでしょう。
その後、日本の代理店が登場すればそこからや、アマゾンなどでも購入可能になるでしょう。
Banggoodでも売られていますね。
技適は付いているのか?
ご存知の通り日本でドローンを飛ばすためにはドローン自体が技適を取得していなければいけません。
なのでEvo IIも販売側で技適の取得が必要です。
Evo Ⅱの日本代理店であるKMT株式会社に確認したところによると技適はすでにAutel Robotics社にて取得済とのことです。
またKMT株式会社にてPSE(電気用品安全法)は申請済とのことでした。
なのでユーザーも安心して買う事ができますね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はAutel Robotics社の世界初8K折りたたみドローン『Evo IIシリーズ』をご紹介しました。
世界初の8K撮影を市場投入した事で今後は8Kドローンを多く登場してくると思われます。
また、Evo IIを追う形でDJI、Parrot、Skydioがどういったドローンを出してくるか楽しみなところです。
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