少しずつ家庭用3Dプリンターも普及しています。
今年こそ3Dプリンターで家にいながら色んな部品を作りたいと思っている人は多いのではないでしょうか?
私の場合、ドローン部品の自作ですね。
例えばカメラのマウント、キャノピーなどのちょっとした樹脂製部品を自作できれば結構な節約になるかもしれません。
現状は小さな部品も中国サイトで購入して、更に送料もかかっているので部品の価値以上にお金がかかっています涙
3Dプリンターには熱溶解積層方式(FDM)や光造形など色んな種類がありますが、今回は、その中でも初心者に扱いやすいFDM方式プリンターについておすすめ3つとスペックの比較、価格も最後に載せておきました。
3Dプリンターとは?
一応、3Dプリンターとは?についても触れておきます。
3Dプリンターとは、3次元CADなどで作成された3Dデータ(STLデータ)を樹脂などの材料を使って3Dプリンターで造形できるものです。
今までの文字や絵をインクや紙を使ってプリンターで出力していたものの3次元バージョンです。
最近ではコロナ禍の中でマスクや人工臓器などを3Dプリンターを使って造形する事例などが行われています。
また3Dプリンターで造形できる材料も樹脂だけでなく、カーボン、石膏、最近は家庭用3Dプリンターでも金属を造形できるものを出てきました。
そのうち、商品を買うのではなく、印刷元の3Dデータを買って自宅の3Dプリンターで印刷するという時代が来るかもしれませんね。
3Dプリンターの造形別の種類
今のところ3Dプリンターには、造形方式別に様々な種類が存在します。
具体的には、①熱溶解積層方式(FDM)、②光造形方式、③粉末焼結方式、④粉末固着方式、⑤インクジェット方式、などの5種類あると言われています。
この中で家庭用3Dプリンターで良く使われているのは熱溶解積層方式(FDM)と光造形方式でしょう。
ですが、光造形方式だと造形後に特殊な液体(IPAなど)を使った後処理が面倒だったり、この液体の保管や廃棄にも気を付ける必要があるので、初心者にとっては熱溶解積層方式(FDM)がおすすめです。
簡単に熱溶解積層方式(FDM)と光造形方式のメリット・デメリットをまとめると以下です。
熱溶解積層方式(FDM)のメリット・デメリット
✅メリット
- 比較的安全に利用できる
- コストパフォーマンスが良い
- カラフルな造形が可能
✅デメリット
- 精度や仕上がりが若干粗い
光造形方式のメリット・デメリット
✅メリット
- 表面がなめらか
✅デメリット
- 造形後の後処理が面倒
- 材料が高い
- 太陽光で硬化し、もろくなる
3DプリンターFDM方式おすすめ3選(家庭用)
ここでは初心者向けのFDM方式の家庭用3Dプリンターについて完成品のものと、組立式のものに分けて3つおすすめします。
他サイトでは多くの3Dプリンターを紹介しているのを目にしますが、私の主観と私の周りの方々の評判を総合して3つに厳選してみました。
ちなみに初心者のかたには組立式より完成品の3Dプリンターをおすすめします。
理由は、組立式の方が値段は格段に安いのですが組み立てるまでに時間がかかるのと、結構、組立で挫折するかたもいらっしゃるからです。
3Dプリンターでいろんな部品を自作したいというのが目的だとすると組立で時間をとられては本末転倒になってしまいます。
もちろん、組立含めて楽しめる方はこの限りではありません。
完成品の3DプリンターFDM方式おすすめ
ここでは完成品の3DプリンターのFDM方式を2つご紹介します。
Adventurer3(FLASHFORGE社)
主な仕様は以下です。
特におすすめする理由は、日本代理店のFLASHFORGE Japanがあるので故障時の対応も日本語でしてもらえるのと、メーカー保証が2年ついています。
また3Dプリンターを動かすためのスライサーソフトも優れています。
価格 | 58000円 |
---|---|
プリント最大サイズ(mm) | 150X150X150 |
対応データー形式 | 3MF,STL,OBJ,FPP,BMP,PNG,JPG,JPEGなど |
造形精度 | 0.05mm~0.4mm |
本体サイズ(mm) | W388×D340×H405 |
プリント速度 | 10-100mm/s |
本体重量 | 9.0KG |
PCシステム環境 | Linux, OSX, WindowsXP/Vista/7/8/10 |
ホットエンド | 240度まで |
消費電力 | 150W |
本体操作方式 | WiFi接続、USBメモリ |
付属品 | 3Dプリンター(本体)、電源ケーブル、ソフトFlashPrint、フィラメント1リール |
因みにこのadventurer3の金属造形版がadventurer3xです。
ダヴィンチ jr. 1.0 pro(XYZプリンティング社)
主な仕様は以下です。
価格 | 79800円 |
---|---|
プリント最大サイズ(mm) | 150X150X150 |
対応データー形式 | 3MF,STL,STEP,OBJ,IGES,PLY,AMFなど |
造形精度 | 0.02mm~0.4mm |
本体サイズ(mm) | W420 x D430 x H380 |
プリント速度 | 最大160mm/s |
本体重量 | 12.0KG |
PCシステム環境 | Windows 7 / 8 / 8.1 / 10 (64 bits) macOS 10.12 / 10.13 / 10.14 |
ホットエンド | 240度まで |
因みにこのダヴィンチ jr. 1.0 proの金属造形版がダヴィンチ jr. 1.0 pro X+です。
組立式の3DプリンターFDM方式おすすめ
Ender3 V2(Creality3D社)
続いてご紹介するのは価格の安さの魅力に負け、私も購入したEnder3 V2です。
主な仕様は以下です。
私が思うEnder3 V2のメリット・デメリットは以下です。
✅メリット
- 価格が安い
- 上記2機種よりプリント最大サイズが大きい
✅デメリット
- 組立が面倒
価格 | 27000円 |
---|---|
プリント最大サイズ(mm) | 220×220×250 |
対応データー形式 | STL,obj,amf など |
造形精度 | 0.1mm-0.4mm |
本体サイズ(mm) | W475xD470xH620 |
プリント速度 | 30-180mm/s |
本体重量 | 7.8KG |
PCシステム環境 | Windows XP/Vista/7/10、MAC、Linux |
ホットエンド | 250度まで |
消費電力 | 270W |
中国のBanggoodというサイトだと日本で買うより1万ぐらい安く買えます。
私も以下のBanggoodで購入しました。
以下はEnder3 V2の組み立てからテスト印刷までをレビューしてみました。
Ender3 S1(Creality3D社)
最近はEnder3 S1が発売されました。こちらはV2の足りなかったところをカバーした機種になっています。
自動オートレベリングしてくれるのは、非常に便利ですね。
3Dプリンター購入前にDMM 3Dプリントサービスを試す
今までは、おすすめの3Dプリンターを挙げてきましたが、いきなり購入するのもなぁ~、という人には、まずはDMM 3Dプリントサービスで3Dプリンターの世界を試すことをおすすめします。
私も購入前にドローンの部品で事前に試し、精度、価格、納期を実体験しました。
このDMM 3Dプリントサービスを繰り返し、活用していく中で、自分の3Dプリンターで造形できたらなーという気持ちがめばえ、Ender3 V2の購入に踏み切りました。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ここ最近、3Dプリンターは金属造形ができるなど技術革新がめまぐるしく、また価格も非常に安くなってきているので個人向けユーザにどんどん普及していくと思います。
また今後もどんどん新しい機種が出てくると思いますので順次、本記事もアップデートしていこうと思います。
最後に上記の3機種の3Dプリンターの主な仕様を比較しておきます。
Adventurer3 | ダヴィンチ jr. 1.0 pro | Ender3 V2 | |
価格 | 58000円 | 79800円 | 27000円 |
プリント最大サイズ(mm) | 150X150X150 | 150X150X150 | 220×220×250 |
対応データー形式 | 3MF,STL,OBJ,FPP,BMP,PNG,JPG,JPEGなど | 3MF,STL,STEP,OBJ,IGES,PLY,AMFなど | STL,obj,amf など |
造形精度 | 0.05mm~0.4mm | 0.02mm~0.4mm | 0.1mm-0.4mm |
本体サイズ(mm) | W388×D340×H405 | W420 x D430 x H380 | W475xD470xH620 |
プリント速度 | 10-100mm/s | 最大160mm/s | 30-180mm/s |
本体重量 | 9.0KG | 12.0KG | 7.8KG |
PCシステム環境 | Linux,OSX,WindowsXP/Vista/7/8/10 | Windows 7 / 8 / 8.1 / 10 (64 bits) macOS 10.12 / 10.13 / 10.14 | Windows XP/Vista/7/10、MAC、Linux |
ホットエンド | 240度まで | 240度まで | 250度まで |
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